こちらで実施可能な検査について、それぞれの検査目的、検査内容および検査当日の注意点についてご説明致します。
検査によっては、前日の夜から絶食が必要な場合や当日の服装にご注意が必要な場合がございます。
下記の項目のうち、気になる検査をクリックして頂きますと詳細をご覧頂けます。
貧血、肝臓や腎臓の異常、脂質異常、糖尿病、甲状腺ホルモン値、心不全の重症度などが分かります。
病気の原因を調べる、病気の進行度を確認する、薬の副作用の有無を確認するなどの目的で行います。
血糖値や脂質など特定の検査項目については絶食が必要なことがありますが、直前に食事をしても検査値に影響がない項目もあります。再診の場合には絶食の必要性の有無について事前にお伝えします。初診の方は気になさらずご来院下さい。また、採血時に気分が悪くなったことがある場合には、横になったまま採血を実施することも可能ですので遠慮なくお知らせ下さい。
尿糖、尿路感染、尿路結石による潜血、腎機能の異常、高血圧症による腎臓への負担(高血圧性腎障害)などが分かります。
空腹時尿糖の確認の際には絶食が必要になりますが、それ以外の目的の場合には食事を摂って頂いて構いません。尿は少量で検査が可能ですので我慢するほど溜める必要はありませんが、来院直前の排尿は控えて頂けると良いです。
糖尿病が強く疑われる(HbA1cで5.6~6.4%)場合に行われる検査です。75gのブドウ糖摂取による血糖値の上昇の度合いと膵臓からのインスリン分泌量を測定し、糖尿病の発症リスクを評価します。
来院時(絶食状態)の血糖値を測定します。次に、75gのブドウ糖が溶けた検査飲料をお飲み頂き、30分・1時間・2時間後に採血を行います(合計4回)。採血の合間は外出やお車に戻ることが可能です。所要時間約2時間。
2時間程を要する検査のため朝9:30までの来院をお願いしています。検査当日の朝は絶食が必要です。水やお茶など糖や脂肪を含まない飲み物の摂取は構いません。牛乳やヨーグルト、果物はお控え下さい。
胸部レントゲン
肺がん・肺炎など呼吸器疾患の他に、心臓の大きさや胸水の有無、胸部大動脈・肺血管など循環器系疾患についての情報が得られます。
腹部レントゲン
胃穿孔や腸閉塞(イレウス)、腸の機能異常や便秘の様子、胆石・尿管結石などが分かります。
食事や服薬の制限はありません。
貴金属や下着の金具、ボタン・ベルト・ファスナーなどは撮影に影響があるため外して頂き、ガウンに着替えて頂きます。
金具やボタンなどの無い服装であれば着替えをせずに撮影可能です。所要時間は着替えを含めて5分程度です。
不整脈や狭心症、心筋梗塞、心筋症、高血圧による心臓への影響、電解質異常などが分かります。
食事の摂取は問題ありません。ボタンやファスナーなどで上半身が大きく開く服装もしくは身幅がゆったりした衣類が望ましいです。女性の方はワンピースを避けて下さい。男性の方は上半身裸になって頂くことが多いので、特に服装の制限はありません。
不整脈の種類・発生頻度・重症度、狭心症などの心筋虚血発作の有無が分かります。
小型の携帯心電計を腰部に装着し、胸部5か所に電極を貼布します。24時間の記録が必要ですので、装着した時刻とほぼ同じ時刻(翌日)にご来院頂き機器を取り外します。
自覚症状の有無を記録して頂く用紙(行動記録用紙)に、食事や運動、睡眠・起床の時刻、症状の有無などを記入して頂き、翌日お持ち頂きます。行動記録用紙を基に、特に活動時や睡眠時に一致した心電図変化の有無を解析します。
機器の装着および検査説明に要する時間は10分程度です。結果の解析には1週間程度を要します。
食事の摂取は問題ありません。
服薬は原則的に問題ありませんが、薬を中止した影響を評価する場合には中止をお願いすることがあります(診察時にお伝え致します)。
12誘導心電図と同様に、ボタンやファスナーなど上半身が大きく開く服装もしくは身幅がゆったりした服装であれば、帰宅されてからの着替えなどに不都合が少ないと思います。
防水機器のためシャワーや入浴は可能です。
超音波を用いて、心臓の大きさや動き、弁の性状や血液の流れを観察します。心臓弁膜症や心筋梗塞の程度、心不全の原因・重症度、先天性心疾患など心臓の構造的・機能的異常の有無が分かります。
上半身は裸になり、エコー室のベッドで左横向きになった状態で検査を行います。室内は薄暗くなります。ゼリーを塗ったプローブ(超音波装置)を前胸部~左側胸部、上腹部と順に当てながら心臓を観察します。肺の影響で心臓が見えづらい場合には数秒間の息止めをお願いすることがあります。所要時間は15~20分程度です。女性の臨床検査技師が検査を担当します。
食事や服薬の制限はありません。
ボタンやファスナーなどで上半身が大きく開く服装であれば検査が可能ですが、検査用ゼリーが付着することがあるため脱衣をお願いしています。
頚部の左右両側にある頸動脈の動脈硬化の程度を調べます。頸動脈は脳へ繋がる重要な血管であるため、将来的な脳梗塞のリスクを評価することが出来ます。また、全身の動脈硬化の程度を把握する指標として使用します。
エコー室のベッドで仰向けになり、衣服の首回りを大きく開いて、首をやや後方に伸ばした状態で検査を行います。頸椎のご病気がある方はお知らせ下さい。室内は薄暗くなります。ゼリーを塗ったプローブ(超音波装置)を頚部左右~首の付け根辺りまで順次観察します。所要時間は15~20分程度です。検査装置による痛みはありません。女性の臨床検査技師が検査を担当します。
食事や服薬の制限はありません。
首回りがボタンやファスナーなどで大きく開く服装であれば検査が可能です。
甲状腺の大きさや性状、腫瘤の有無、血液の流れなどを観察します。
衣服の首回りを大きく開いて、エコー室のベッドで仰向けになった状態で検査を行います。室内は薄暗くなります。ゼリーを塗ったプローブ(超音波装置)で頚部(首の付け根辺り)を観察します。所要時間は15~20分程度です。検査装置による痛みはありません。女性の臨床検査技師が検査を担当します。
食事や服薬の制限はありません。
襟もとがボタンやファスナーでなくても、首回りにゆとりがある服装であれば検査が可能です。タートルネックはお控え下さい。
肝臓や胆嚢、膵臓、腎臓、膀胱や前立腺(男性)、脾臓および腹部大動脈など腹腔内臓器の異常の有無を調べます。脂肪肝の程度、胆石や胆嚢ポリープ、各臓器の腫瘍や腹部大動脈瘤などが分かります。
エコー室のベッドで仰向けになり、腹部が観察できるように上着を大きく捲り上げ、ズボンやスカートは骨盤の辺りまで下げた状態で検査を行います。室内は薄暗くなります。ゼリーを塗ったプローブ(超音波装置)を右上腹部~左右側腹部~下腹部まで順次観察します。必要に応じて、呼吸の調節や体の向きを変えて頂きます。
所要時間は15~20分程度です。検査装置による痛みはありません。女性の臨床検査技師が検査を担当します。
朝食は摂らないで下さい。
水やお茶など水分の摂取は問題ありません(糖や脂肪を含む飲み物は控えて下さい)。糖尿病の薬は当日朝の服薬を中止して頂きますが、血圧の薬やその他の薬の服用は問題ありません。膀胱や前立腺の観察の場合には尿を溜めた状態で検査を行いますので、来院前の排尿はお控え下さい(事前にお知らせ致します)。女性の方はワンピースの着用は避け、上下別れた服装が便利です。
肺活量、気管支の異常、肺の弾力性などが分かります。肺気腫や慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息などの疾患の有無・重症度を判定することが出来ます。
機器に接続されたマウスピースをくわえた状態で検査を行います。通常の呼吸を繰り返し、検査担当者の指示に合わせて息を大きく吸った状態から勢いよく吐いた際の波形を記録します。所要時間は10分程度です。検査による痛みはありません。
食事や服装が検査の支障になることはありません。
呼吸機能に影響する服薬を中止して頂く場合があります(休薬が必要な方には事前にお知らせ致します)。
ご自宅で検査機器を装着して頂き、睡眠中の呼吸状態(呼吸停止の有無)および血中の酸素濃度低下の程度、イビキの状態を調べます。
(疾患の詳細については生活習慣病の項をご覧下さい)
先ず、簡易検査でスクリーニングを行います。
機器はクリニックからお持ち帰り頂く場合とご自宅へ郵送する場合がございます。クリニックからお持ち帰りになる場合は装着方法について直接ご説明致します。郵送の場合には添付の説明書に従って、気流計測用カニューレを鼻に固定しチューブを耳に掛け、酸素飽和度測定器を指に付けます。機器本体を胸部ベルトで胴体に装着し、鼻からのチューブと指から繋がるコードを機器本体に接続します。機器本体の電源を入れ記録を開始します。普段通りにお休み下さい。翌日クリニックにお持ち頂き結果の解析を行います(郵送でお届けした場合には郵送にてご返却頂きます)。結果は1週間程度を要します。
1時間当たり5回以上の無呼吸が確認され、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、精密検査に進みます。
精密検査の機器はご自宅へ郵送致します。頭部ベルトを装着し、脳波記録用の電極と筋電図記録用の電極をそれぞれ頭部と頚部両側に貼布します。気流計測用カニューレを鼻に固定し、酸素飽和度測定器を指に装着します。胸部ベルトで本体を固定し、東部ベルトおよび指の酸素飽和度計測器それぞれのコードを本体のコネクターに接続します。本体の電源を入れ、普段通りにお休み下さい。郵送にて機器をご返却頂きます。結果は1週間程度を要します。
食事や服薬の制限はありません。出来るだけ普段通りの睡眠が確保できる日程で検査して頂くのが望ましいです。
過度の疲労や飲酒、睡眠薬の服用は検査結果に影響を与えますが、毎日飲酒する習慣があるもしくは連日睡眠薬を服用している場合には普段通りの環境で検査が必要です。